梅雨のだるさ・頭痛を吹き飛ばすツボ3選!

梅雨のだるさ・頭痛を吹き飛ばすツボ3選!

目次

目次がありません


梅雨に感じる“だるさ”と“頭の重さ”はなぜ起こる?

梅雨の時期になると、毎年のように「身体が重い」「朝起きてもスッキリしない」「片頭痛が増える」と感じる方は少なくありません。

この不調の正体は、気圧や湿度の変化による自律神経の乱れと水分代謝の滞りが大きく関係しています。

気圧が下がることで交感神経が過剰に反応し、血管が拡張して頭痛を引き起こすほか、湿度の高さによって身体の余分な水分(東洋医学では「湿邪」と呼びます)が排出されにくくなり、むくみや倦怠感の原因となるのです。

つまり、梅雨時の不調は「気象」と「体内バランス」のダブルパンチ。

ここに対して、自然の流れに寄り添いながら身体を整える鍼灸(しんきゅう)のアプローチが有効になります。

東洋医学で見る“梅雨の体調不良”

東洋医学では、梅雨のように湿度が高い季節に起こる不調を「湿邪」によるものと捉えます。

湿邪の特徴は、重だるい・動きたくない・むくむ・頭がボーっとするといった「停滞感」です。

特に「脾(ひ)」という消化吸収をつかさどる臓器が湿気に弱いため、胃腸の不調を併発する人も少なくありません

また、頭痛やめまいが多いのも特徴で、これは気の巡りが悪くなり“気滞”状態になることで起きる反応です。

このような状態を緩やかに整えるために用いられるのが「ツボ(経穴)」への刺激。

ツボを使って体内の気・血・水の流れを調整することで、自然治癒力を高め、天候に左右されにくい身体へと導くことが可能になります。

梅雨の不調に効く鍼灸のツボ3選

ここでは、実際に鍼灸院で使われることの多い、梅雨のだるさ・頭痛対策に効果的なツボを3つご紹介します。

1. 足三里(あしさんり)


膝の外側、膝蓋骨(しつがいこつ/膝のお皿)から指4本分下で、スネの骨のすぐ外側にあるツボです。

東洋医学的には「脾胃(消化吸収)」を整える代表的な万能ツボであり、湿邪に弱くなった体を内側から立て直してくれます。

身体の倦怠感や胃もたれ、下半身の重だるさが気になる人には特におすすめです。

お灸や指圧で心地よい刺激を与えるだけで、「元気が巡る感覚」が得られるでしょう

2. 百会(ひゃくえ)


頭のてっぺん、左右の耳の上端を結んだ線と顔の正中線が交差するところに位置するツボです。

古くから精神安定や自律神経の調整に使われてきた重要な経穴で、梅雨時に多い「頭重感」や「気分の落ち込み」に効果的です。

軽く指先で刺激をするだけでも、頭のモヤモヤがスッと晴れるような感覚が得られます。

頭痛や不眠にも応用できるため、一日の終わりにセルフケアとして取り入れるのもおすすめです。

3. 陰陵泉(いんりょうせん)

https://www.mdx-grp.co.jp/blog/tubo-inryousen

すねの内側、膝の少し下で、骨の際にあるツボです。

ここは「水分代謝(利水)」に関わるツボとして知られ、体内に余分な水分がたまっている状態に非常に効果的です。

むくみや下半身のだるさ、雨の日に関節が重くなるような感覚がある方は、ここを軽く押してみましょう。

また、婦人科系の不調や冷え性改善にも応用されることが多く、日常のセルフケアにも非常に使いやすいツボです。

自宅でもできる簡単なセルフケア方法

ツボ押しは鍼灸院でプロに施術してもらうのが一番効果的ですが、日常的に自分でケアする方法もあります

基本は、「1ヵ所あたり5〜10秒×3セット」を目安に、ゆっくり深呼吸しながら心地よい強さで押すのがポイントです。

ツボによっては市販のせんねん灸や温灸器を活用しても良いでしょう。

また、湿気による冷えを感じやすい梅雨時は、足湯や腹巻き、温かい飲み物で体を冷やさないことも大切です

ツボ刺激と並行して、体を温め、リラックスする時間を意識して取りましょう。

ツボを活かすなら、日々の習慣も見直すべき

ツボ押しだけで劇的に体調が変わることは稀です。

しかし、日々の生活の中で“梅雨に負けない体をつくる”という意識を持ち、継続してケアを行うことで体調は確実に変わっていきます

例えば以下のような習慣を取り入れてみてください。

  • 朝起きたら軽くストレッチで体をほぐす
  • 夜は湯船に浸かって汗をかく
  • 冷たい飲み物を控え、常温〜温かい飲料を選ぶ
  • 湿度が高い日は除湿器を活用する
  • 気象アプリで気圧変化を把握し、早めにケアする

こうした小さな積み重ねが、ツボ刺激の効果をより引き出してくれるのです。

まとめ|ツボ刺激で梅雨の不調に負けない身体づくりを

梅雨の時期は、どうしても気分が沈みがちで、体も重くなりやすいものです。

でも、そんなときこそ東洋医学の知恵を活かして、自分の身体と向き合うチャンスでもあります。

足三里・百会・陰陵泉という3つのツボを覚えておけば、梅雨の不調にも冷静に対応できます。

無理に薬に頼らず、自然な方法で体を整える選択肢として、鍼灸の力を取り入れてみてはいかがでしょうか。

自宅でのセルフケア、専門院での本格施術、どちらもあなたの体と心をしっかり支えてくれるはずです。


弊社パーパスのロゴ
メディックスロゴ

メディックス広報部

健康寿命延ばし隊!
弊社に関すること、健康に関することなど、幅広い情報をお届けします。

SNSもチェック! →