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柿の魅力と旬を楽しむ知恵

2025/09/01
柿の魅力と旬を楽しむ知恵

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秋になると店頭に並ぶ鮮やかなオレンジ色の果物「柿」。

日本では古くから親しまれてきた果物であり、「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざが示すように、その栄養価の高さと健康効果は広く知られています。

柿にはビタミンCやビタミンAが豊富に含まれ、さらにカリウムや食物繊維も多く含まれているため、免疫力アップから美容、生活習慣病の予防まで、幅広い効果が期待できる果物です。

柿に含まれる栄養成分

まずは、柿に含まれる代表的な栄養素について見ていきましょう。

ビタミンC

柿1個(可食部200g程度)には、一日の必要量の半分以上に相当するビタミンCが含まれています。

ビタミンCは免疫力を高める作用があり、風邪の予防や疲労回復に役立ちます。

また、コラーゲンの生成を助けるため、肌の健康維持や美肌効果も期待できます。

ビタミンA(β-カロテン)

柿に含まれるβ-カロテンは体内でビタミンAに変換され、視力の維持や皮膚・粘膜の健康を保つのに役立ちます。

乾燥しやすい季節に柿を食べることで、風邪や感染症に対する抵抗力を高めることができます。

カリウム

カリウムは体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、高血圧予防やむくみ改善に効果的です。

現代の食生活は塩分過多になりがちなため、柿のようにカリウムを多く含む果物を取り入れることは大切です。

食物繊維

柿にはペクチンを中心とした食物繊維が豊富に含まれており、便通を整える働きがあります。

腸内環境の改善は免疫力アップや美肌にもつながります。

柿の健康効果

これらの栄養素を踏まえると、柿を食べることで次のような健康効果が期待できます。

  1. 風邪予防:ビタミンCとビタミンAの相乗効果により、免疫力を高めて風邪や感染症から体を守ります。
  2. 美肌効果:抗酸化作用のあるビタミンCとβ-カロテンが、紫外線や老化による肌ダメージを防ぎ、ハリや潤いを保ちます。
  3. 老化予防:活性酸素を除去する抗酸化物質が豊富で、動脈硬化や生活習慣病の予防にも役立ちます。
  4. 高血圧・むくみ改善:カリウムの作用で余分な塩分を体外に排出し、血圧を安定させます。
  5. 腸内環境改善:食物繊維が便秘を防ぎ、腸内フローラを整えることで、全身の健康に良い影響を与えます。

柿の種類と特徴

柿には大きく分けて「甘柿」と「渋柿」があります。

甘柿

代表的な品種は「富有柿」。

果肉がやわらかく、糖度が高いため、そのまま生で食べるのに適しています。

渋柿

代表的な品種は「次郎柿」や「平核無(ひらたねなし)柿」。

そのままでは渋みが強いですが、干し柿にすることで渋みが抜け、濃厚な甘みが楽しめます。

渋みの正体は「タンニン」という成分で、ポリフェノールの一種です。

強い抗酸化作用を持っており、渋みが抜けた後も健康効果は維持されています。

柿の食べ方と工夫

柿はそのまま食べても美味しいですが、工夫次第でさらに楽しむことができます。

  • 干し柿:水分が抜けて栄養素が凝縮され、甘みも増すため、昔から保存食として重宝されてきました。食物繊維やカリウムも効率よく摂取できます。
  • サラダ:柿の甘みと野菜のシャキシャキ感がよく合います。チーズやナッツと合わせると栄養バランスもアップ。
  • デザート:ヨーグルトやアイスと合わせたり、スムージーに加えたりすると手軽に取り入れられます。

ただし、柿は体を冷やす作用があるといわれているため、冷え性の方は食べ過ぎに注意しましょう。

また、食べ過ぎると「柿胃石(かきいせき)」と呼ばれる胃の中で固まる症状を起こすことがあるため、一日1個程度を目安にするのが良いとされています。

旬の時期と選び方

柿の旬は主に10月から12月

この時期の柿は特に甘みが強く、栄養価も高くなっています。

選ぶ際のポイントは以下の通りです。

  • ヘタがピタッと果実に張り付いているもの
  • 果皮にハリとツヤがあるもの
  • 持ったときにずっしりと重みを感じるもの

熟すほど渋みが抜けて甘みが増すので、お好みに応じて硬め・やわらかめを選ぶと良いでしょう。

柿を食べるときの注意点

栄養豊富で美味しい柿ですが、いくつか注意点もあります。

  • 食べ過ぎに注意:一度にたくさん食べると胃腸に負担がかかり、便秘や胃石の原因になることがあります。
  • 冷え性の人は控えめに:体を冷やす作用があるため、特に冷えやすい体質の人は食べ過ぎない方が安心です。
  • 薬との相互作用:高カリウム血症を防ぐため、特定の薬を服用している方は医師に相談のうえ摂取するのがおすすめです。

まとめ

柿は、ビタミンC・A・カリウム・食物繊維などを豊富に含み、風邪予防から美肌、老化防止、高血圧改善まで、多くの健康効果が期待できる果物です。

旬の時期に一日1個程度を目安に取り入れることで、健康維持や美容に役立てることができます。

また、甘柿・渋柿の違いや干し柿など、食べ方のバリエーションも豊富で、飽きずに楽しめるのも魅力のひとつです。

「医者いらず」と言われるほど優れた果物、柿。

旬の季節にぜひ積極的に取り入れて、美味しく健康な生活を送りましょう。

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