即実践!5月病に効くツボ3選!!

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なぜ5月病になるのか?
新生活の始まりとなる4月を乗り越えた5月の連休明け。
ふと気が緩んだ瞬間から「なんだかやる気が出ない」「会社に行きたくない」「体がだるい」といった不調を感じた経験はありませんか?
それがいわゆる「5月病」と呼ばれる状態です。
正式な医学用語ではありませんが、精神科や心療内科でもよく使われる言葉で、特に進学・就職・転勤・異動などで環境が大きく変化した人に多く見られます。
5月病は主に以下のような原因から発生します。
- 環境変化によるストレス
- 対人関係やプレッシャーによる心的疲労
- 自律神経の乱れによる不調
- ゴールデンウィーク後の反動(休み明けブルー)
つまり、心と体のギャップによって引き起こされる“適応障害”の一歩手前のような状態とも言えるのです。
自律神経の乱れが招く症状とは?
5月病の根本的な原因の一つに、自律神経のバランスが崩れることがあります。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分かれ、体のオンオフをコントロールする役割を担っています。
しかし、環境の急激な変化やストレスの蓄積によって交感神経ばかりが優位になると、心も体も“緊張モード”が続いたままになり、慢性的な疲労感やメンタルダウンが起きやすくなります。
実際に、5月病に見られる代表的な症状は以下の通りです。
- 倦怠感、無気力、眠気
- 集中力の低下、注意散漫
- 不安感、憂うつ、イライラ
- 胃の不快感、食欲低下
- 頭痛、肩こり、睡眠障害
西洋医学ではカウンセリングや投薬が主な対応ですが、東洋医学では「気・血・水」の流れを整えることで自然な回復力を引き出すアプローチがとられます。
その中でも、ツボ(経穴)刺激によるセルフケアは自宅で誰でも手軽に実践できる方法として注目されています。
5月病を和らげるツボ3選|自律神経にアプローチする鍵
ここでは、5月病の代表的な症状である「無気力・不安・頭重感」に対して効果的とされる代表的な3つのツボをご紹介します。
1. 太衝(たいしょう)|ストレスによるイライラ・情緒不安定に
足の甲にあるツボで、親指と人差し指の骨が交差するところから少し内側へ入ったくぼみに位置します。
このツボは「肝」の経絡に属し、気の巡りをよくして精神的な不安定さやイライラを鎮める作用があります。
ストレスが溜まりやすい人、感情の浮き沈みが激しい人にとっては非常に重要なツボです。
親指で3秒ほど押して離す動きを5〜10回ほど繰り返すことで、頭がクリアになるような感覚を得られることがあります。
2. 百会(ひゃくえ)|モヤモヤした頭・眠れない夜に
頭のてっぺんにあるこのツボは、左右の耳の先端を結んだ線と顔の中央線が交差するところに位置します。
百会は「陽」のエネルギーが集まるポイントであり、自律神経の調整・精神安定・頭部の不調改善に広く使われる万能ツボです。
朝や仕事中に頭がボーッとする、夜になると不安感が高まって眠れない、という人はぜひ軽く刺激してみてください。
指の腹で軽く押すだけでもOKですが、温灸を使うとより深部まで温かさが届き、リラックス効果が倍増します。
3. 神門(しんもん)|不安・動悸・緊張感の緩和に
手首の内側、小指側のくぼみにあるこのツボは「心」の経絡に属し、メンタル系の症状に非常に強い効果を発揮するツボです。
神門は「精神の入り口」ともいわれており、不安感や緊張、動悸、不眠といった5月病特有の症状にぴったりです。
片手で手首を包むように持ち、親指で神門を3〜5秒ずつ数回ゆっくり押すようにすると、じわっと心がゆるむような感覚が得られるはずです。
セルフケアとしてツボを活かすポイント
ツボ刺激は、強く押せば効くというものではありません。
「痛気持ちいい」と感じる程度でゆっくり押すのがコツです。
- リラックスした状態で行う
- 呼吸を意識して、吐きながら押す
- 同じ場所を5〜10秒×3〜5セット
- できれば毎日継続する
また、ツボ刺激の前後で白湯や常温の水をゆっくり飲むことで体内循環が促進され、より効果が高まります。
体が冷えた状態では効きづらいため、お風呂上がりや温かい服装のときに行うのがおすすめです。
ツボ刺激だけじゃない。日常の小さな習慣が鍵!
ツボを押すだけで全ての不調が解消するわけではありません。
大切なのは、ツボ刺激を含めた生活習慣の見直しと“予防”の視点です。
例えば、次のような工夫を日常に取り入れてみましょう。
- 朝日を浴びて体内時計を整える
- 夜はスマホやPCを早めに切り上げる
- 無理な完璧主義をやめて“7割思考”を意識する
- 湯船に浸かってしっかり汗をかく
- 1日1回、自分を褒める
こうした小さな工夫が、ツボの効果と相乗的に働いて、5月病を軽やかに乗り越える力につながっていきます。
心と体の声に耳を傾けて、5月病を乗り切ろう
5月病は、真面目で頑張り屋な人ほど陥りやすい、いわば“心の疲労”です。
そのサインに早めに気づき、ツボを通じて心と体のバランスを整えることで、徐々に気持ちも楽になっていきます。
太衝・百会・神門という3つのツボは、どれも日常的に取り入れやすく、リスクの少ないセルフケア法です。
つらくなる前に、静かに深呼吸しながら、そっとツボに触れてみてください。
それだけで、今日一日を乗り切る力が、きっと湧いてくるはずです。