栄養たっぷりの「さつまいも」―美味しく食べて健康に

2025/09/11
栄養たっぷりの「さつまいも」―美味しく食べて健康に

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秋から冬にかけて、ホクホクとした甘さで私たちを楽しませてくれる食材といえば「さつまいも」です。

焼きいもやスイートポテト、天ぷらなど、さまざまな料理に活用できる万能食材ですが、実は「栄養面」でも非常に優れていることをご存じでしょうか。

さつまいもは、その優しい甘みや食べやすさから子どもからお年寄りまで幅広く親しまれていますが、栄養価を改めて見直してみると、驚くべき健康効果が隠されています。

今回は、さつまいもに含まれる栄養素や、効率よく摂取する方法、さらに日本の食文化におけるさつまいもの役割についても掘り下げてご紹介します。

りんごの約7倍!さつまいものビタミンCパワー

まず注目すべきは、さつまいもに豊富に含まれる「ビタミンC」です。

一般的に「ビタミンCといえばフルーツ」というイメージが強く、特にりんごやみかんを思い浮かべる人が多いでしょう。

ところが、実はさつまいもにはりんごの約7倍ものビタミンCが含まれています。

ビタミンCは、肌のハリを保つコラーゲンの生成に欠かせない栄養素であり、また抗酸化作用によって体内のサビ(活性酸素)を防ぐ働きも持っています。

風邪予防や疲労回復、ストレス対策などにも役立つことが知られています。

さらに嬉しいのは、さつまいもに含まれるビタミンCは「でんぷん」に守られているため、加熱しても壊れにくいという点です。

通常、野菜や果物に含まれるビタミンCは熱に弱く、調理によって失われやすいのですが、さつまいもは加熱後も比較的多くのビタミンCを残すことができます。

そのため、焼きいもや蒸しいもにしても、しっかりと栄養を摂取できるのです。

抗酸化作用バツグン!皮にこそ栄養が集中している

さつまいもを調理するとき、つい皮をむいてしまう人も多いかもしれません。

しかし、実は「皮」にこそ栄養が豊富に含まれているのです。

皮には、強力な抗酸化作用をもつ「ポリフェノール」や「ビタミンE」が多く含まれています。

これらの成分は、細胞の老化を防ぎ、動脈硬化や生活習慣病の予防にもつながります。

特にポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」には、血糖値の上昇を抑える作用もあるとされ、ダイエットや糖尿病予防の観点からも注目されています。

ビタミンEもまた、脂質の酸化を防ぐことで血管を健康に保ち、血流改善や冷え性対策に効果的です。

これらの成分を効率よく摂取するには、皮ごと食べるのが一番の近道。

焼きいもや蒸しいもを丸ごと食べれば、美味しさと栄養を余すことなく楽しめます。

食物繊維で腸から元気に

さつまいもといえば「便秘解消」のイメージを持つ方も多いでしょう。

実際に、さつまいもには豊富な「食物繊維」が含まれています。

特に注目したいのが、さつまいも特有の食物繊維「ヤラピン」です。

ヤラピンは、さつまいもの断面に見られる白い乳液のような成分で、腸の蠕動運動を促し、便を柔らかくする働きがあります。

これに加えて不溶性食物繊維が腸内の老廃物を絡め取って排出を助けるため、相乗効果で便秘解消に役立ちます。

腸内環境が整うと、免疫力アップや美肌効果、さらにはメンタルの安定にもつながります。

まさに「腸から元気をつくる食材」と言えるでしょう。

低GI食品でダイエットにもぴったり

甘くて美味しいさつまいもは、「太りそう」と敬遠されがちですが、実はダイエット中の食材としても優秀です。

その理由のひとつが、血糖値の上昇を緩やかにする「低GI食品」であるという点です。

GI値(グリセミック・インデックス)とは、食品を食べた後の血糖値の上がりやすさを示す指標で、値が低いほど血糖値の急上昇を抑えられます。

さつまいもは白米やパンに比べてGI値が低く、腹持ちも良いため、間食や主食代わりに取り入れることでカロリーを抑えながら満足感を得られるのです。

さらに、さつまいもは甘みがあるため、無理なく「甘いもの欲」を満たしてくれるのも嬉しいポイント。

ダイエット中におやつとして焼きいもを取り入れる人も増えています。

日本の食文化とさつまいも

さつまいもは、江戸時代に日本へ伝わり、その後、飢饉の際に多くの人々を救った食材として歴史的にも重要な役割を果たしてきました。

保存性が高く、痩せた土地でも育ちやすいことから、庶民の暮らしを支える貴重な栄養源となったのです。

現在でも、秋の味覚として「焼きいも」が親しまれ、冬の寒い時期には「石焼きいも屋さん」の声が街に響くと、なんだか懐かしい気持ちになりますよね。

また、鹿児島県や茨城県をはじめ、日本各地でブランド化されたさつまいもが栽培され、スイーツや加工食品としても人気を集めています。

美味しく栄養を摂る調理法の工夫

さつまいもの栄養を効率よく摂取するには、調理法にも工夫が必要です。

  • 焼きいも 皮ごと食べられ、ビタミンCやポリフェノールを逃さず摂取可能。甘みが引き立ち、満足感も抜群。
  • 蒸しいも 水に溶けやすい栄養素の流出を防ぎつつ、ホクホク食感を楽しめます。
  • 大学いも 油で揚げることでビタミンEの吸収が高まる一方、カロリーは高めになるので食べ過ぎ注意。
  • スープやポタージュ 皮ごと使えば栄養もまるごと。甘みが自然なとろみを出してくれます。

さらに、冷やしたさつまいもには「レジスタントスターチ」と呼ばれる難消化性でんぷんが増えます。

これは食物繊維と同じように腸内環境を整え、血糖値の上昇を抑える働きがあるため、ダイエットや健康管理に役立ちます。

温かくして食べるだけでなく、冷やしてサラダなどに取り入れるのもおすすめです。

まとめ:皮ごと食べて「丸ごと健康」

さつまいもは、りんごの7倍ものビタミンCをはじめ、抗酸化作用を持つポリフェノールやビタミンE、腸内環境を整える食物繊維など、多彩な栄養が詰まった「自然のサプリメント」ともいえる存在です。

特に皮には重要な栄養素が集中しているため、できるだけ皮ごと調理して食べるのがおすすめです。

美味しさと健康を同時に手に入れられるさつまいも。

普段の食卓やおやつに積極的に取り入れて、心も体も温まる「さつまいもライフ」を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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