【中脈】足首まわりの緊張をゆるめ、気の通りを整えるツボ

目次
目次がありません
中脈(ちゅうみゃく)とは
中脈(ちゅうみゃく)は、内くるぶしのやや後方、アキレス腱の前あたりにあるツボです。
内くるぶしの骨の下端から、指1本分ほど下のくぼみに位置し、押すとやや響くような感覚がある場所です。
このツボは足の少陰腎経に属しており、全身を流れる「腎」の気の通り道を整えるポイントとして知られています。
「中」は中心や中ほど、「脈」は経絡を意味し、身体の中央を支えるエネルギーライン上の要所という意味合いがあります。
効果と応用
中脈は、足首の緊張や違和感を和らげる作用があるとされ、冷えやむくみ、歩行時の違和感に応用されます。
特に、腎経に沿った冷え症や下半身のだるさ、体力低下のサポートに用いられることが多く、内臓機能や体の芯のエネルギーを整える効果も期待されています。
また、足元の不安定さやふらつきがある人のバランス改善にも活用されます。
主な効果
中脈を刺激することで、足首から足全体の循環が改善され、むくみや冷えが緩和されます。
腎経を通じて身体の深部に働きかけることで、体力の底上げやエネルギーの補充といった効果も期待されます。
また、足首まわりの可動域が広がり、歩行や運動のパフォーマンス向上にもつながります。
注意点
中脈はアキレス腱に近い位置にあるため、強い押圧は避け、軽い指圧か温めるような刺激が適しています。
足首をねんざしている場合や、痛み・腫れなどがあるときは使用を控えてください。
また、刺激中にしびれや痛みが強く出る場合はすぐに中止し、専門家に相談するようにしてください。
日常生活での活用法
リラックスタイムやお風呂上がりに、親指の腹で中脈の位置をやさしく押し込むように10秒ほど刺激します。
左右交互に数回繰り返すことで、足元が軽く感じられ、冷えやだるさの改善が感じやすくなります。
冷え性の方は、足湯と併用して中脈を温めると、より深部からの温まりを実感できます。
運動前の準備運動として取り入れると、足首まわりの動きもスムーズになります。
現代医学からの評価
中脈が位置する場所は、内くるぶし周辺の靭帯や血管、神経が集中するポイントであり、足関節の安定性と可動性に深く関与する部位です。
この部位を穏やかに刺激することで、血行が促進され、筋肉や靭帯の緊張が緩和されると考えられています。
また、腎臓や副腎といった内臓機能とも関連があるとされ、冷えや慢性的な疲労の軽減にも一定の効果が期待されています。