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肌にやさしい素材「シルク」の魅力と、混紡率の見極め方

2025/08/18
肌にやさしい素材「シルク」の魅力と、混紡率の見極め方

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「肌にやさしい素材」と聞くと、まず思い浮かべる人も多いのが「シルク(絹)」です。

古くから高級織物として親しまれ、和服の着物から寝具、インナーまで幅広く使われてきました。

なめらかな肌触り、上品な光沢、そして快適な着心地から、まさに“繊維の女王”とも呼ばれる素材です。

しかし、最近では「シルク100%」だけでなく、「シルク混」と書かれた商品も増えています。

下着、靴下、パジャマ、マスク、さらにはタオルや寝具など、さまざまなアイテムに使われていますが、この「シルク混」という表示、実はシルクがほんの少ししか含まれていなくても名乗れることをご存じでしょうか。

例えば、シルクの混紡率が5%でも、50%でも、90%でも、すべて「シルク混」として販売可能です。

数字だけ見ると差は歴然ですが、パッケージの表記だけでは見抜きにくいこともあります。

そこで今回は、シルクの特徴や混紡率の違いによる実際の肌触りや機能性の差、そして購入時に気を付けたいポイントを詳しくご紹介します。

シルクの基本的な特徴

シルクはカイコの繭からとれる天然繊維で、その主成分はフィブロインと呼ばれるタンパク質です。

このタンパク質は人間の皮膚や髪と同じアミノ酸で構成されており、肌に触れたときの刺激が少なく、敏感肌の方にもやさしいといわれています。

主な特徴は以下の通りです。

1.なめらかな肌触りと光沢

繊維が非常に細く、断面が三角形に近いため光を反射して自然な光沢を放ちます。

その手触りは滑らかで、肌との摩擦が少ないのが魅力です。

2.高い吸湿性と放湿性

シルクは綿の約1.3倍の吸湿性を持ち、汗を素早く吸収します。

また放湿性にも優れ、湿気を外に逃がすため、蒸れにくく快適な着心地を保ちます。

3.冬暖かく、夏涼しい

シルクは繊維内に空気を含むため保温性もあり、冬は暖かく、夏は汗を素早く吸って放湿するため涼しく感じられます。

まさにオールシーズン対応素材です。

4.静電気が起こりにくい

天然繊維であり、水分を適度に含んでいるため静電気の発生が少なく、肌や髪にやさしいというメリットがあります。

「シルク混」の意味と混紡率の幅

シルク混とは、その製品の素材にシルクが含まれていることを指しますが、実は混紡率が5%でも、90%でも同じ「シルク混」と表記できます。

日本では家庭用品品質表示法に基づき、繊維の混用率を表示する義務がありますが、広告やパッケージのキャッチコピーでは「シルク混」という一言だけが強調されることも多く、具体的な混紡率は小さく記載されている場合もあります。

例えば次のようなケースがあります。

  • 混紡率5%前後 シルクの感触や機能はほとんど感じられず、価格も低め。主にマーケティング的な付加価値として「シルク混」と表示している場合が多いです。
  • 混紡率30〜50% 肌触りや吸湿性にある程度シルクらしさが出てきます。価格はやや高めで、日常使いと高級感のバランスがとれたゾーンです。
  • 混紡率70〜90%以上 シルク特有のなめらかさや機能性が十分に発揮され、肌にやさしい着心地を堪能できます。価格は高めですが、シルクの恩恵をしっかり受けたい人にはおすすめです。

混紡のメリットとデメリット

シルク100%は理想的ですが、実際には混紡にもメリットがあります。

メリット

  • 洗濯や取り扱いが簡単になる(シルク100%はデリケート)
  • 耐久性が上がる(摩擦や引っ張りに強くなる)
  • 価格が抑えられる

デメリット

  • シルクの機能や肌触りが弱まる
  • 見た目の光沢感が減る
  • 「シルク混」と書いてあっても含有量が少ない場合、ほぼ効果を感じられない

購入時にチェックしたいポイント

1.混紡率の確認

必ず品質表示タグを見て、シルクの割合をチェックしましょう。

「シルク混」とだけ書かれている場合は、実際のパーセンテージが非常に低いこともあります。

2.用途に合わせた選び方

  • 寝具や下着のように肌に長時間触れるもの → 混紡率高めがおすすめ
  • 耐久性やコスト重視の日常使い → 中程度の混紡率でOK

3.肌触りの確認

実際に手で触ってみて、なめらかさや光沢感を感じられるか確認しましょう。

4.ブランドや製造元の信頼性

高品質なシルクを使っているメーカーは混紡率を明記し、取り扱い方法も丁寧に説明してくれる傾向があります。

シルク製品を長く使うためのケア方法

せっかくのシルクも、誤ったお手入れをすると風合いや機能を損なってしまいます。

混紡製品であっても、シルクが多く含まれている場合はやさしいケアが必要です。

  • 洗濯 ネットに入れて中性洗剤でやさしく洗う。できれば手洗いがベスト。
  • 乾燥 直射日光を避け、陰干しにする。
  • アイロン 当て布をし、低温で軽くプレスする。

混紡率で変わる、シルクの魅力と使い心地

シルクは肌にやさしく、機能的にも優れた素材です。

しかし「シルク混」と書かれていても、その含有量は製品によって大きく異なります。

5%でも90%でも同じ言葉で表現できるため、購入時には必ず混紡率をチェックしましょう。

混紡率が高いほど、シルク本来のなめらかさや吸湿・放湿性を感じられますが、取り扱いは少しデリケートになります。

一方、低混紡率の製品は耐久性や価格面で優れますが、シルクの効果は控えめです。

用途や予算、そして肌触りの好みに合わせて選び、正しいケアで長く愛用すれば、シルクの魅力を日常生活の中で存分に味わうことができます。

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