食後の眠気を防止するには?原因から対策まで徹底解説!|メディックスブログ

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食後の眠気を防止するには?原因から対策まで徹底解説!

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2025/10/27
食後の眠気を防止するには?原因から対策まで徹底解説!

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昼食後の仕事中や授業中に、強烈な眠気に襲われた経験はありませんか?

実は「食後の眠気」は多くの人が感じる自然な生理現象ですが、工夫次第で大きく軽減できます。

この記事では、なぜ食後に眠くなるのか、その原因と科学的に効果がある防止法をわかりやすく紹介します。

食後に眠くなるのはなぜ?そのメカニズムを理解しよう

血糖値の急上昇とインスリンの働き

食事を摂ると、体内で糖質が分解されて血糖値が上昇します。

血糖値を一定に保つために、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。

インスリンは血液中のブドウ糖を筋肉や肝臓に取り込み、エネルギーとして利用できる形に変えます。

ところが、高糖質の食事(白米・パン・ラーメンなど)を摂ると血糖値が急上昇し、その後インスリンの働きで急激に低下します。

この「血糖値の乱高下」が脳に影響し、眠気や集中力の低下を引き起こすのです。

自律神経の変化によるリラックスモード

食事をすると、体は消化活動を優先するために「副交感神経」が優位になります。

副交感神経はリラックス状態をつくる神経で、睡眠時に活発になります。

つまり、食事の後に眠くなるのは、体が「消化のために休もう」としている自然な反応でもあります。

脳内ホルモン「セロトニン」と「メラトニン」の関係

糖質を摂ると、脳内で「セロトニン」が分泌されます。

セロトニンは心を安定させる“幸せホルモン”ですが、体内で夜になると「メラトニン」という睡眠ホルモンに変わります。

このため、糖質の摂り過ぎは日中でも軽い眠気を誘発する原因になります。

食後の眠気を防ぐ7つの具体的対策

① 食事内容を見直す(低GI食を意識する)

食後の眠気を防ぐために最も効果的なのは、血糖値の上昇を緩やかにする食事を心がけることです。

そのポイントが「低GI(グリセミック・インデックス)食品」。

GI値が低いほど、血糖値がゆるやかに上がり、眠気を起こしにくくなります。

低GI食品の例:

  • 主食:玄米、雑穀米、そば、全粒粉パン
  • タンパク質:鶏むね肉、魚、大豆製品
  • 野菜:ブロッコリー、葉物野菜、トマト
  • 間食:ナッツ、ヨーグルト、チーズ

逆に、白米・うどん・菓子パン・甘いジュースなどは血糖値を急上昇させるため、眠気の原因になります。

② 「ベジファースト」で血糖値をコントロール

食事の最初に野菜や海藻類を食べる「ベジファースト」も効果的です。

野菜に含まれる食物繊維が糖の吸収をゆるやかにし、血糖値の上昇を抑えます。

実際に、順番を「サラダ → タンパク質 → 炭水化物」とするだけで、血糖値の上がり方が約30〜40%も緩やかになるという研究もあります。

③ 食後すぐに座りっぱなしにしない

食後にすぐデスクに戻って座りっぱなしだと、血液が消化器官に集中し、脳への血流が減少します。

これが「頭がぼんやりする」原因の一つです。

食後10〜15分は、軽いウォーキングやストレッチを行うのがおすすめ。

筋肉を動かすことで血糖値の上昇を抑え、眠気の防止にもつながります。

④ 水分をこまめに取る

眠気を感じるときは、実は軽い脱水状態のこともあります。

水分不足は血液の流れを悪くし、脳の働きを鈍らせます。

カフェインに頼る前に、まずは常温の水をコップ一杯飲んでみましょう。

⑤ コーヒーやお茶のカフェインを上手に活用

カフェインには覚醒作用があり、眠気防止には即効性があります。

ただし、飲みすぎると胃酸の分泌を促して消化を妨げたり、夜の睡眠に影響を与えることもあります。

おすすめの飲み方:

  • 食後30分〜1時間後に1杯のコーヒー
  • 午後3時以降は控える
  • 緑茶やほうじ茶などで軽くカフェインを摂るのも◎

⑥ 15分程度のパワーナップ(仮眠)をとる

どうしても眠い場合は、短時間の仮眠(パワーナップ)を取り入れるのも効果的です。

NASAの研究では、「26分の仮眠で作業効率が34%向上」したという報告もあります。

ただし、30分以上寝てしまうと深い眠りに入り、逆に頭がぼんやりしてしまうので注意。

タイマーを15〜20分にセットして、デスクにうつ伏せる程度でOKです。

⑦ 夜の睡眠の質を見直す

食後の眠気が強すぎる場合、夜の睡眠不足が根本原因になっていることもあります。

睡眠が足りないと、体は「エネルギーを節約しよう」として日中に眠気を感じやすくなります。

睡眠の質を上げるポイント:

  • 就寝2時間前にスマホやPCを見ない
  • 寝室を暗く・静かに保つ
  • 寝る前に白湯を飲んで体を温める
  • 就寝・起床時間を一定にする

【番外編】職場・学校でできる即効性のある眠気防止法

  • ガムを噛む:顎を動かすことで脳への血流が増え、覚醒効果が期待できる
  • 顔を洗う・冷たいタオルで首筋を冷やす:一時的に交感神経が活発になり眠気が引く
  • 姿勢を正す:猫背は血流を悪化させるため、背筋を伸ばすだけでも効果あり
  • 明るい光を浴びる:自然光やデスクライトを顔に当てると、メラトニンの分泌が抑えられる

食後の眠気を感じにくくする理想の昼食例

メニューポイント鶏むね肉のグリル + 玄米 + 野菜スープ高タンパク&低GIそば + 温泉卵 + 小鉢野菜消化が良く血糖値が安定豆腐サラダ + 全粒粉パン + ヨーグルト食物繊維・タンパク質バランス◎

これらの食事は血糖値の乱高下を防ぐだけでなく、午後の集中力維持にも効果的です。

食後の眠気は「防げる」!

食後の眠気は、決して我慢するしかないものではありません。

ポイントは以下の3つです。

  1. 血糖値の急上昇を防ぐ(食事の工夫)
  2. 食後の過ごし方を変える(軽い運動・水分補給)
  3. 生活リズムを整える(質の高い睡眠)

これらを意識することで、「午後になるといつも眠くなる…」という悩みから解放され、 仕事や勉強のパフォーマンスを高めることができます。

眠気は体からのサインでもあります。

無理にカフェインでごまかすより、「なぜ眠くなるのか」を理解して生活を整えることが、真の解決への近道です。

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